初めて日本に来たときの印象:感動と文化の驚き
「第一印象はすべてを決める」とよく言われます。
私が初めて日本の地を踏んだとき、その言葉の意味を実感しました。これまでアニメやドラマ、文化記事を通してしか知らなかった日本が、目の前に広がっていたのです。
関西国際空港に到着して最初に感じたのは、「整然さ」でした。入国審査から荷物の受け取り、到着ロビーに出るまでのすべてがスムーズで、無駄がなく、とても効率的。係員の方々も丁寧で、たとえ英語があまり話せなくても、身振り手振りを交えて一生懸命サポートしてくれました。まるで大切なお客様として迎えられているように感じ、温かい気持ちになりました。
空港を出ると、大阪のひんやりとした空気が迎えてくれました。大都市でありながら空気は驚くほど清潔で、街並みも整っていて心が洗われるようでした。

私たちは大阪から車を借りて、四国の香川県まで陸路で向かいました。道中、山々の緑や静かな海沿いの風景を楽しみながら、日本の自然と都市のバランスの良さを肌で感じることができました。
高速道路は広く整備されており、ドライバーたちは静かに運転していて、クラクションを鳴らすこともほとんどありません。サービスエリアでの休憩も快適で、トイレや売店、食事スペースが驚くほどきれいで使いやすく、利用者への配慮が感じられました。
中でも特に印象的だったのは「清潔さ」と「公共マナー」です。ゴミ箱がほとんどないのに、道にゴミが落ちていない。それは、日本の人々が自分のゴミを自分で持ち帰るという習慣をしっかり守っているからだと知り、深く感心しました。
そしてトイレ!自動で開閉する便座、温水洗浄機能、音姫など、近未来的な設備に最初は戸惑いましたが、それもまた楽しい思い出になりました。
香川県に着いてから、地元の讃岐うどんを食べました。そのコシのある食感と優しいだしの味に感動。シンプルなのに、こんなにも美味しい食べ物があるのかと思いました。
大阪から香川までの初日、日本での体験はどれも新鮮で、心が震えるほどの感動に満ちていました。日本という国は、見た目の美しさだけでなく、人々の生き方や考え方にも美しさがあると実感しました。これからもっと深く日本を知りたい、文化や日常に触れたい、そう思わせてくれる最高のスタートになりました。
その後、私たちは香川県の多度津町にある会社を訪問することになりました。多度津は小さな町ですが、瀬戸内海に面していて、とても穏やかで美しい場所です。
その会社は海に近い工業地帯の中にあり、海風が心地よく、遠くには造船所のクレーンや貨物船のシルエットが見えました。日本の産業現場というと大都市をイメージしていましたが、こうして地方にも世界に誇る技術を支える企業があることを知り、驚きと感動を覚えました。
会社に入ると、スタッフの方々がとても丁寧に迎えてくれました。見学の前には、まず会議室で会社の紹介ビデオを見せてもらい、日本企業ならではの細かいこだわりや品質への意識が伝わってきました。
実際の工場見学では、作業員の皆さんが静かに、そして正確に仕事をしている様子が印象的でした。
どの工程も無駄がなく、工具や材料が整然と並べられていて、「整理整頓」の文化が自然と根付いているのを感じました。
見学の途中で海側の窓から外を見ると、青い海と空、そして静かに行き交う船がとても美しく、仕事の現場でありながら癒しの風景が広がっていました。
スタッフの方との会話の中では、地域とのつながりや、環境への配慮についても話があり、日本の企業は社会や自然との共存をとても大切にしていることがよく分かりました。
この訪問を通して、単なる観光では見ることのできない「リアルな日本」に触れた気がしました。伝統と技術、自然と産業、人と地域——それらが調和して生きている姿に、深い感銘を受けました。
この日、私の中の「日本」はまた一つ、特別な意味を持つ場所となりました。
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